ママたちのやりがいは介護現場で見つけられる

現代社会では、子育て真っ最中でも仕事をしたいと願うママさんが増えている。なぜなら、金銭的なことが筆頭にあがるのは当然だが、主婦業は想像以上に孤独だからである。家族からは家事をやって当たり前と思われ、感謝や評価がされないので、日々の達成感が得られないし、しかも報酬もない。また、そもそも人間は社会的動物として他者との間で自己を見つけていく生き物なのに、家で一人ぼっちだと、自分の存在意義がわからなくなることもある。

しかし、そんなママたちにぜひおすすめしたいのが介護職だ。介護の仕事はとてもやりがいのある仕事である。そして、子育てを経験した主婦に最も向いている仕事の一つなのだ。なぜなら、自分の親世代である高齢の方に感謝されるし、同僚と力を合わせて仕事をすることで、社会性が養われるからだ。家族以外にも自分の居場所を見つけることができるので、孤独感に悩まされることはないだろう。また、介護の仕事は、自分も癒されるという気持ちにもなれるメリットもある。困っている人の身の回りの世話をすることで、気持ちが穏やかになるのだ。これは子育てにも当てはまるのではないだろうか。

このように、子育ても介護も相互の人間関係で成り立つので、子育ての経験が介護の現場で役に立つことは間違いないだろう。これらの理由から、子育てを経験済みの女性は、介護業界が向いていると言えるのである。高齢化が進むこれからの世の中、主婦の存在は介護業界に欠かせなくなるだろう。